天皇誕生日でクリスマス・イブ・イブ

 それがしはクリスチャンじゃが、教会には年に数回しか行かん。困った似非信者じゃ。でもその数回の日が近づいておる。それはクリスマス、それがしら信者で言う降誕祭じゃ。旧約聖書で言う救世主メシア、新約聖書で言うイエス・キリストの誕生日じゃな。
 
その降誕祭を祝うのが当日よりも前夜でこれがイブときたもんじゃ。この前夜を聖夜といい家族団らんで祝うもんとされておる。
今日はその前日。聖夜の前日というわけじゃな。
この日が何と我が日の本の象徴、今上天皇陛下のお誕生日で祝日となった。崩御された先の昭和天皇の御嫡子として生を受け、世紀のご婚礼とされた美智子さまとの恋愛結婚。それを断行した皇太子明仁殿下が天皇陛下に即位して20年。その今上天皇陛下ももう75歳。感慨深いのう。
          
 その陛下のお誕生日がイブ前日とはそれがしはうれしい。キリスト教徒は全世界にいる。その国の信仰と合体してそれぞれ今に引き継がれているわけですじゃ。その昔我が国も、当時の為政者に弾圧された信者の多くは、聖母マリアを信仰していたが、それは観音様を拝む気持ちと一緒じゃたようじゃ。その後神仏混合かなんかキリスト教も日本の風土にあったものに変わっていき、元旦にミサがあり、聖母マリア主日とされておる。それがしは降誕祭や復活祭にに行けなくともこの日ばかりは教会に足を運ぶんじゃ。明治神宮に参拝するようにカトリック教会にいくじゃな、これが。
 さて今夜は家族みんなで集まってお二人の祝いの宴をいたす。それがしの観台所の親父殿、お袋殿、娘婿のご両親もおいでなさる。シャンパンをあけ、ワインを飲み、お神酒を振る舞い、そして歌を歌う。その曲はやっぱり日本の定番、達郎さんの「クリスマス・イブ」じゃな。その英語バージョンをお聞きくだされみなの衆。アーメン。