キッチンドリンカー

Shogy2008-06-27

 それがしの趣味の一つに冷蔵庫内の残り物を使った創作料理がある。これが実に楽しい。料理に取りかかる前にまずは焼酎のトマトジュース割りを一杯胃袋に流し込む。そしておもむろに冷蔵庫の扉を開け、物色しながら構想を練る。そして調理の段取りを決め二杯目を流し込みながらスタートする。これが毎週金曜日に行われる夕方のそれがしの楽しみである。ちなみに昨日の残り物食材は、焼き肉用牛肉8枚・チャーシュー小片・長ネギ1本半・トマト1個・しなびたカブの茎5個分・食べ残しの牛肉のしぐれ煮・卵2個・乾燥しきったニンニク4粒・胡瓜5本である。
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 調理の内容は、まず胡瓜を使った前菜づくり。胡瓜をスティック状に切りトマトを添え、塩をふり唐辛子とニンニクを漬け込んだオリーブオイルかけたものをつくった。次に汁物。雪平鍋になみなみと水を入れ沸かし、そこに細かく切ったチャーシューと厚めの小口切りにした長ネギを入れる。うまみが出たところで使い残しの味噌とラーメンスープを加え味をみてごま油とラー油で味を調え、みそ汁の友(小切り素麺)を入れ味噌ラーメン風にした。メインとなる料理は焼き肉用牛肉を塩こしょうをふって大量のニンニクのスライスといしょにソテーし皿に盛り、肉汁が残ったフライパンでカブの茎を細かく切ったものを炒め、少量の水を加えて塩こしょうで味を調え、片栗粉でとろみをつけ、ソテーした牛肉の上にあんとしてかけた。これに牛肉のしぐれ煮ととき卵を混ぜ、スクランブルエッグ風にしたものを添えた。我ながら良いできであった(写真を撮らなかったのが残念)、味もよいと妻子に喜ばれた。これが励みになり毎週続いているのである。当然全部の料理ができあがる頃には自分もできあがっている。まあだいたい小ジョッキで焼酎のトマトジュース割りを5杯くらいは流し込んでいるわけで、まさにキッチンドリンカーである。
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 さて、このようにして昨夜の夕餉が終わった午後8時過ぎ頃、妻子が青森の西目屋というところに出かけていった。カヌースラロームジャパンカップに出場するからである。つまりこの土日の二日間は独身生活ということ。「わ〜い」と身も心もふるえんばかりの気持ちを抑え、冷静さを装い「運転気に気をつけてね。家のことは任してください。ではいってらっしゃい」と見送った。心の中では「やった〜、明日は昼からキッチンドリンカーだあ」って万歳していた。

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