これでこそ上役
それがし、あきるまでこの口調でまいる所存。平にご容赦をお願い申す。さて、今宵はそれがしがお役を勤める奉行所のお奉行様について語りたいと存ずる。彼のお奉行様は何とも心広きお方で、それがしら平役の失態を叱責せず、その場の有り体を見聞し何ゆえそのような事態になったのかをつぶさにお聞きになる。そんなお方じゃ。それがし本日は気分重畳、良き上役を得たと肌で感じ取った次第でござる。
このお奉行様のお陰でそれがしもお役目御免とならず、今のままの処遇と相成り、また弥生月始めから続けてお勤め叶うことになったのでござる。前任のお奉行ならこのような沙汰はなかったはずじゃ。正に上役というものは我らの上に立つお方であり、沙汰を下すたる人物でなくては勤まらぬお役目である。今宵はそれに感じ入ったことを語った徒然であった。
《朝餉:ブレッドもしくはパン、昨晩の汁、カフェなる茶》
《昼餉:炊き込み飯、ぶり大根》
《夕餉:豚肉と大根の煮物、キムチとナムルなるもの、炊き込み飯》
《ご酒:南蛮赤茄子の絞り汁に焼酎を混入せし酒四杯》
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