それがしの娘

Shogy2008-02-18

 昨日の瓦版に載りし記事。小童どもの間で侍言葉がはやりしとのこと。故にそれがしも本日は侍言葉でござる。お主も心して読むのじゃ。
 さて先刻のことでござるが、それがしの身重の娘を婿殿が産婆所へ担ぎ込んだ、自動荷車でのう。ところがじゃ、お主も存じておろうが奉行所仕事は高飛車でござるによって、それがしの娘はすぐ帰宅を言い渡された。はて異な事をといぶかしんだが、結局の所は長屋で待てとの仰せであるによって致し方ない。今は拙宅で南蛮丸葱を炒めながら編み物しておるが、おちつかのうていかん。婿殿もお役目を返上しそれがしの娘に付き添うてござるが気の毒でのう。今宵の夕餉はその南蛮丸葱の汁物と馬鈴薯の沙羅だとか申すもので、何やら四の五の言ってこさえておる。まあそのような訳でそれがし、とりあえず一つまいろうと南蛮赤茄子の絞り汁と焼酎を混ぜ合わせた酒を飲み待っておったわけじゃがもう戌三時。今だ未完によって率爾ながら、今宵はここまでと相成ってござる。
《朝餉:カフェなる茶のみ》
《昼餉:支那そばの塩味》
《夕餉:南蛮丸葱の汁物、馬鈴薯沙羅だ、ブレッドもしくはパンともうすもの》
《ご酒:南蛮赤茄子の絞り汁と焼酎を混ぜ合わせた酒三杯》

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